2024年5月28日・29日、川崎市立末長小学校(5年生)の教室で、東京ガスと川崎市が連携し出前授業を行いました。
DAM企業でもある東京ガスは、温室効果ガスである二酸化炭素と水素から、都市ガスの元となるメタンガスをつくる技術「e-メタン」の研究開発などを進めており、脱炭素社会実現に向けた理解促進に取り組んでいます。
さらに東京ガスでは、社員が学校へ出向き企業ならではの教材を提供しながらSDGsに関連した出前授業を行っています。小学校高学年から中学生を対象にエコ・クッキングや燃料電池の仕組みを知る実験などさまざまなプログラムがあり、昨年度は187クラスで出前授業を行いました。
今回、自治体と取り組むプログラム「みんなでエネチャレ」を考案し、川崎市内で初めて、川崎市立末長小学校で実施しました。
このプログラムでは、自分たちのくらしがエネルギーに支えられていることに気づき、SDGsのゴール13「気候変動に具体的な対策を」の達成に向け、自分にもできることを知り、毎日続けることの大切さをワークシートやGIGA端末(タブレット)を使いながら学びます。
身近なエネルギーについて知る
児童たちは、事前に家の中でどんな場所でどんなエネルギーが使われているかを調べ「キッチンのガスコンロではガスが使われている」「エアコンには電気が使われている」など、改めてエネルギーが暮らしに深く関わっていることに気づきました。
電気や石油、ガスなどのエネルギーを使用すると二酸化炭素が発生し、二酸化炭素が空気中にたまると熱が逃げられなくなり地球温暖化へとつながっていきます。
授業を担当した社員からは「東京ガスはエネルギーの会社だからこそ地球温暖化を防ぐ取り組みを考えています。石炭や石油に比べて二酸化炭素の発生が少ない天然ガスを利用するなど、さまざまなことに取り組んでいますが、このままでは2100年までに最大4.8度も気温が上昇してしまうと言われています。そこで、みんなで二酸化炭素を減らす取り組みを進めることが重要です。本当に自分たちが続けられる取り組みを考えましょう」と話がありました。
ここからグループにわかれて相談しながら、本当に「自分たちができること、1年間続けられること」を話し合います。
参考にするのは、「エネチャレ大事典」というGIGA端末向けのサイトです。このサイトでは、「おふろのふたをしめる」「使いすてのものはもらわない」といった、すぐに実行できる脱炭素への取り組みが挙げられており、実行したい項目にチェックを入れると、削減できる二酸化炭素の量と節約できる金額の目安が表示されます。
毎日できるチャレンジを見つける
このサイトを参考に、二酸化炭素の削減を目指すにはどうすればいいかを考えました。
何よりも大切なのは取り組みを「続けること」。
最後に、おうちの人と一緒に「続けられることを考えて1ヶ月やってみる」という宿題が出されました。
児童の1人は「冷蔵庫の温度設定を中か弱に調整するだけで二酸化炭素の削減につながると知ったので、チャレンジしたい」と発表しました。
毎日のちょっとした工夫の積み重ねが二酸化炭素の削減につながることを学んだ子どもたちのチャレンジがここからはじまります。
書いた人:まるっとサステナキャンプ公式
主に「まるっとサステナキャンプ」のインターンが行っている活動について記事で発信していきます。