2023年7月28日(金)~30日(日)まで、マルイファミリー溝口1階で行われた『みんなでつくる「食の循環」マルシェ in 溝口』のワークショップに参加しました。
「食の循環」をテーマにしたこのイベント。
家庭で簡単に始められるコンポストで生ごみを堆肥に変え、その堆肥を家庭菜園に使い、野菜のくずはまたコンポストへ、というコンパクトな循環が目に見える形で表されたものでした。
書いた人:まるっとサステナキャンプ公式
主に「まるっとサステナキャンプ」のインターンが行っている活動について記事で発信していきます。
そもそもコンポストとは?
コンポストとは、「堆肥(たいひ)」や「堆肥を作る容器」のこと。
家庭で出る生ごみから堆肥ができるというのは、なんとなく耳にしたことはあるものの、「自宅の生ごみを処理するのは大変そう」、「堆肥ができたところで畑を持っているわけじゃないし…」と身近に感じられない方も多いのではないでしょうか。
そんな距離感からのコンポスト講座受講スタートです。
見た目はバッグ 初心者も始めやすい「LFCコンポスト」
置かれていたのはグレーのバッグ。
「コンポスト」と聞くと、畑にあるプラスチック製や木箱型のイメージが強かったのですが、手提げサイズのシンプルなバッグです。
このバッグは「LFCコンポスト」と呼ばれており、初心者・都会でも始めやすいコンポストとして人気があるそうです。
「LFCコンポスト」のポイントは、その簡便性と循環性です。
ペットボトルのリサイクル材で作られており、風通しがよく直接雨にあたりにくい場所…つまりマンションのベランダでも気軽にコンポスト生活を楽しめます。
できあがった堆肥は家庭菜園で使えるのはもちろんのこと、家庭で使いきれない分は回収してもらい、提携している農園に提供することができます。今回マルイファミリー溝口で行われたイベントでも実際に「堆肥回収」が行われており、“マイLFCバッグ”を片手にした方が次々に訪れていました。
家庭の生ごみをサッと混ぜるだけ!実は手軽なコンポスト生活
「生ごみを捨てない生活を始めましょう!」と話すのはLFC(ローカルフードサイクリング(株))の土屋さん。
「LFCコンポストを始めるのに必要なのは、専用バッグと基材(堆肥のもととなる中身)。あとは、ステンレス製のスコップと網台(コンポストを置く台)を用意するだけです」。
日常ですることもシンプルで、一日分の生ごみを入れてちょっと混ぜて基材をかぶせるだけ。
野菜くず等から出た水分で次第に変化が進むそうです。
LFCコンポストには1日最大450gまでの生ごみを入れることができます。
基材1個単位で約20キロ分の生ごみをいられるので、ご自宅で1日に出る生ごみの量を想定し、そこから逆算をしたタイミングで投入を止めて、3週間程度の「熟成期間」を経て堆肥ができあがります。
熟成期間があるということは、バッグを2つ用意して交代で使うと継続して処理ができます。
なお、「LFCコンポスト」の購入者に対しては、LINEで困ったことや分からないことに答えてもらえるサービスもあるそう。安心して始められます。
食の循環を実感
今回話を聞いて驚いたのが、コンポストに入れてよい生ごみの種類。
水切りは不要で、油も含めてかなり広範なものを入れられます。逆に入れられないものは、貝殻やトウモロコシの皮など分解が難しいものが中心です。
また、台所で出る生ごみをササっと混ぜ込むだけでよいというお手軽さも魅力です。
入れない日があってもよく、ちょっと旅行にいくときもそのまま置いて行って問題ないそうです。
そして何よりも、自分で時間をかけて作り上げた堆肥で育てた野菜は、格別においしいだろうなぁ!と思いました。
食べたものの残りを自宅のコンポストへ。
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そこで作った堆肥で野菜を育て、その野菜を収穫して食べる。
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残りを生ごみとしてまたコンポストへ。
そんな気持ちの良い循環を、都会に住みながら実感できるのが、LFCコンポストの魅力だと思いました。
マルイファミリー溝口で「LFCコンポスト」のイベントが行われるのは初めてということでしたが、既存ユーザーが堆肥回収のために訪れたり、新鮮な野菜に目をとめた人がコンポストで作られた堆肥で育てられている野菜だということを知ったりと、循環が目に見えるように工夫されたイベントでした。
マルイでは今後もSDGs関連のイベントに積極的に取り組んでいくそうなので、私たちも注目していきたいと思います!