東京都環境局脱炭素アンバサダー細谷優希さん、特別授業開講!

2023年8月1日、「まるっとサステナキャンプ」の第2回勉強会を開催しました!

講師には、イギリスの環境NGOでサステナブルファイナンスの仕事をしつつ東京都環境局脱炭素アンバサダーなども務めている細谷さんをお招きし、脱炭素社会に関する講義と、今後のSNS運営や出張ワークショップについて話し合う場となりました。

また、根本ともいえる地球温暖化の仕組みをはじめ、気候変動の影響などを学びました。そして、「自分たちが脱炭素社会を目指していくことの重要性」について考え、「まるっとサステナキャンプ」インターン生としての使命を実感させられる時間でした。

本レポートではその様子をお届けします!

書いた人:大塚瑠奈
駒場学園高等学校 普通科

「将来は川崎市の行政の公務員になりたい!」という想いのもと、地域でのボランティア活動などを通して地元貢献や社会貢献に取り組んでいます。その傍ら、コロナ禍をきっかけに手話を勉強中。昨年度からは聴覚障害を軸に探究活動をしています。

第2回勉強会はこんなイベント!

第2回勉強会は以下のような内容で行いました。

1.細谷さんによる講義

  •  温暖化の仕組みと要因
  •  気候変動にはどんな影響があるの?
  •  温室効果ガスの推移
  •  気候変動における国内外の動向
  •  電力の仕組みと気候変動対策

2.交流会

 テーマ:Aグループ…「これからのSNS運営をどう展開していく?」

     Bグループ…「小学校や中学校での出張ワークショップの内容をどうする?」

2回目となった勉強会。開始前から和やかな雰囲気が広がっていました。

細谷さんによる脱炭素社会についての講義

今回の講義は、「地球温暖化の仕組み」というタイトルから始まりました。私たちは地球温暖化を抑制することの大切さを知っていても、実は地球温暖化の原理をよく知らないことが多い。そんなことを、地球と太陽光エネルギーなどが描かれたイラストから痛感しました。

「脱炭素社会」についての概要を、温室効果ガスの推移を示した表や、日本で稼働している様々な電力のメリット、デメリットなどを例に教えていただきました。

気候変動にはどんな影響があるの?

途中、気候変動の影響について考えるワークがありました。自分たちが興味のあるものと結びつけ、身近なものではどんな影響があるのかということを考えました。

例えば、

・極端な気温、極端な降水、破壊的な台風
・海水面の上昇

という事象。

これらは「直接的な影響」にあたります。

一方で、

・生物多様性の減少
・害虫や病原菌の増加

という事象もあります。

これらは「間接的な影響」です。

他にも、乾燥傾向や海の酸性化、気温上昇と熱波による健康リスクなどが、気候変動の影響として挙げられます。

日常生活やスポーツから考えただけでも気候変動の影響はいくつもあるということに気付かされたワークでした。

このように、気候変動、および地球温暖化の影響は数多く存在し、この瞬間にもその影響は大きくなり続けています。

実際、1953年以降、さくらの開花日は、10年あたり1.1日の変化率で早くなっているようです。さくらをはじめ、サンゴ礁の白化、稲作や農作物における高温障害など、農林水産業に多くの影響が及んでいます。地球温暖化は客観的な事象となりがちですが、将来を生きる私たちの生活に大きな影響があり、生命の危機も増えるかもしれないということを改めて感じました。

その他にも、温室効果ガスの排出シナリオや、パリ協定などのトピックを通して、脱炭素社会について主観的に考える時間となりました!

ゼロカーボンアクションとして私たちには何ができる?

さらに、最後にもう一つのワーク。「ゼロカーボンアクション」について、AグループとBグループに分かれて考えました。

両グループで出たアクションのなかには、

「自転車を活用する」

「歩く」

「マイボトルを持ち歩く」

など、すぐに実践できるものがほとんどでした。

「ゼロカーボンアクションとして私たちには何ができるのか・多くの人を巻き込むために社会の仕組みをどのように変えられるのか」。考えたものを付箋に書き出し、模造紙に貼りながら話し合うことで、いますべきアクションを再認識するための良い機会となりました。

また、細谷さんから、

「mymizu」

というアプリや

「COOL CHOICE」

という環境省の取組のご紹介もありました!

本日のお弁当

本日は、下作延にある人気喫茶店「シラハト商店」のお弁当がおとも!

大豆ミートを使用したお弁当と、お味噌汁。前回の勉強会同様、講義だけではなく食体験からもサステナブルを実感できる素敵な時間でした。

「シラハト商店」の皆さん、ごちそうさまでした!

まとめ

「知ってはいるけれど具体的に何をしたらよいかわからない。」

そんな脱炭素社会やゼロカーボンアクションについて、学びと考えを深めることができる勉強会でした。

今回の勉強会で細谷さんがおっしゃっていた

地球温暖化は人間活動によって生まれた

という事実。そして、

気候変動に対して「備える適応策×減らす緩和策」

というフレーズ。

このふたつは、脱炭素を心がけていくうえで、特に大切にしたいと感じました。

8月にはまだまだSNS講座が控えており、9月にも楽しみな活動が続々と決定しています。

今回話し合うなかで出た活動の本格始動もいよいよ間近に!

どんどん活動の幅を広げていく「まるっとサステナキャンプ」に乞うご期待!

そして細谷さん、素敵な講義をありがとうございました!