武蔵野大学サステナビリティ学科明石教授、特別授業開講!

2023年7月28日、「まるっとサステナキャンプ」の第1回勉強会を開催しました!

武蔵野大学准教授博士(地球環境学)であり、本プロジェクトの環境メンターでもある明石修教授をお招きし、サステナビリティに関する講義と今後の活動について具体的に話し合う場となりました。

なぜサステナビリティが大事なのかという基本的な観点や、実際に行われた世界各国の事例などを学び、自分たちが「まるっとサステナキャンプ」で活動する上で大切にするべきことはなんだろうか?と改めて考えることが出来た素敵な時間でした。

本レポートではその様子をお届けします!

書いた人:深澤 美乃
武蔵大学 人文学部 ヨーロッパ文化学科

「情熱や志を持つヒトやモノの可能性を最大化したい」という志のもと、今までに大手ITベンチャーやGAFAMでマーケティングのインターンを行なったり、地方創生文脈で熊本や新潟で新規事業立案等を行いました。今回はそこで得たことを地元に還元したいとの想いで参加しています!

第1回勉強会はこんなイベント!

第1回勉強会は以下のような内容で行いました。

1.明石教授による講義

  • サステナビリティってなに?
  • なぜサステナビリティって大事なの?
  • わたしたちの生活とどのように関係している?
  • プロジェクトでこんなことを意識してみては?

2.交流会

 テーマ:これからの活動でやりたいこと

勉強会は1回目ですが、既に顔を合わせているメンバーが大半のためスタート前から話が盛り上がりました。

また、今回は武蔵野大学から明石教授の生徒さんが遊びに来てくれて、より一層にぎやかなスタートに!

明石教授によるサステナビリティについての講義

「サステナビリティって何かわかるかな?」の問いかけで始まった本講義。

SDGs、持続可能性…と聞いたことはあるけれど、なにを目的としてどんな意味を持つのかしっかりとは認識していなかったことに気づいたオープニングでした。

そんな「サステナビリティ」についての概要を、SDGsの基盤となる重要な理念や、畑の上に太陽光パネルをつけ発電と農業を同時に行う国内の取り組み「市民エネルギーちば」のモデル等を例にして教えていただきました。

循環社会のなかでどう生きるか?

なかでもインターン生同士の議論が盛り上がったのは、以下のような思考実験です。

思考実験[箱の中の小人]巨大な箱の中に小人たちが住んでいます。中には、私たちが普段生活している資源や設備が全て揃っています。ある日、その箱のフタが突然閉められてしまいました。そのフタは光を通さず、断熱されているため、中には光が届かず熱も放出されない環境です。小人になったつもりで生活を維持する対策を考えてください。(ただしフタは開けられません)

「灯りがないなら、人力で火を起こしたらいいかも!」

「自転車で発電して、蛍光灯で育つ植物を育てれば食糧難は防げる!」

前者は初めのうちは良いのですが、段々と空気中に二酸化炭素が増え空気が循環しない箱の中では酸素不足で死んでしまいます。

後者も、そもそも人力発電をするための工場や環境を整備するために必要な電気がないため、実施が難しそう…

このように、普段は世の中の困り事はなんでも科学技術で解決するような気がしますが、太陽の光がないだけで人は簡単に危機に瀕するということに気づいた思考実験でした。

私たちが暮らす現代の世界では、太陽の光はまだありますが、生態系の循環が上手くいかなくなっているそう。

この社会や人間はあくまでも自然の一部であり、”自然は無くなってしまったら可哀想だから守る”わけではなく、”自分たちの未来を守るために大切にするべき存在だ”と気付かされました。

 その他にも、「携帯電話が紛争に繋がる⁉」、「スナック菓子のせいで地球温暖化に⁉」など身近なトピックから環境問題について知り、少しずつ自分たちの目の前にある問題として実感していくような時間となりました!

自分たちには何ができるんだろう?

「まるっとサステナキャンプ」の魅力はなんといってもただの座学ではなく、自分たちで解決のために動き出せる環境が整っていること!

さまざまな問題に気づくことは出来ましたが、既存の仕組みの中で生きている私たちはどうすれば良いのでしょうか。

「携帯を使うことやお菓子を食べることなどを無理に辞めるのではなくて、その中でも環境に優しいことをしている会社の製品を選ぶなど出来ることはあるよね!」と明石先生にアドバイスを頂きながら色々なアイデアをだしていきました。

キックオフの際に出たアイデアから、さらにブラッシュアップされ「次は自分たちがもっと下の世代にこの課題感を伝えたい!」という意見も多く出ました。

本日のお弁当

なお、本日は連日人気の絶えない溝の口の人気カフェ「TETO-TEO」のお弁当がおとも!

地元野菜をたっぷり使用した人気カフェ、講義だけではなく食体験からもサステナブルを実感できる素敵な時間でした。

「TETO-TEO」の皆さん、ごちそうさまでした!

まとめ

知っているようで知らないサステナビリティや環境問題について、学びを深めることができた勉強会。
明石教授から最後に「ルールをはみ出して社会を変えていく経験をしよう!」との熱いメッセージも頂き、今後の活動がますます楽しみになっていきました。

8月にも勉強会や会社見学、まちあるきと楽しみな活動が盛り沢山!
今回、話し合う中で出た活動のアイデアも来月から本格的にスタートしていきます。
どんどん活動の幅を広げていく「まるっとサステナキャンプ」に乞うご期待!

そして明石教授、素敵な講義をありがとうございました!